江戸の終活 遺言書からみる庶民の日本史 夏目琢史著
またまた江戸時代に関する新書を借りてみました。(こちらも最近図書館に追加されたのか、まだ誰も借りたことないくらい新品の本でした)
本書は12人の身分も様々な方々の遺言書が載せられ、さらにそこから著者が遺言書が書かれた当時の時代背景を分析し、遺言書を書いた本人と残された家族について推測しています。
驚いたのは、こういった遺言書のほとんどが地域の図書館に保存されているということ。
普段何気なく通っている図書館にこんな江戸時代の文章まで残されていたとは、図書館によく通っている身としては新たな発見でした。
さらに著者がどういった基準で12人の遺書を選んだのかはわかりませんが、そのほとんどの方々が世間体を気にしつつ、当時の権力者を敬うよう残されたものたちに伝えているのをみるに、日本が今の状態なのも少しは納得できるような気がしました。
次も江戸について書かれた文献を読んでみたいな。